来週火曜日はいよいよ例会です。
次回のスペシャルトークは、いつも例会に御出席頂いている、
(詳しくは以下のページをご覧ください!)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://ja2pa.or.jp/2014/08/2056
平安仏画の・ 『応徳涅槃』とは、制作年がわかる貴重な平安仏画であり、現存す る涅槃図の中の
最古にして最高傑作だそうです。
そして、この秋、東京国立博物館で開催される「日本国宝展」にも
な、なんとこの「応徳涅槃」が出品されるとか。HPはこちら↓
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1648
有賀先生は、この作品の特徴である「中間色による穏やかな色調」を
中心にしてこの作品の魅力を解説してくださいます。
仏教美術の権威の有賀先生がご自身の調査研究時に撮影された
スライドを使ってのスペシャルトークはとても貴重な機会です。
そしてなんと贅沢な「予習」、、、。事務局スタッフいまからワクワクです、、。
まだ若干席がございますので聴講のお申し込みはお早目にどうぞ!!
9月に入ったとたん、ぐっと秋めいてきて、今日は「中秋の名月」。
お月見にはちょっと残念な天気ですが。
「このつぶやきブログ、5月からつぶやいてないよ」とご指摘をいただきました。
全く、毎日がめまぐるしく過ぎていきます、、、。
「つぶやく」というより「ぼやく」でしょ?と事務局長。
、、、はい。ごもっとも。 (=_=)
日本アート評価保存協会7月の会は、当協会の1周年目の節目の会でした。
隣室に作っていたオープンスペースの茶室もちょうど完成致しましたので、披露も兼ねた会となりました。
<特別講演>
●お茶を楽しむスペースの完成にちなんで、協会委員の増田先生に茶掛けの書の楽しみ方についてのお話をして頂きました。
解説して頂いたのは、先生所蔵の書「柳生宗矩(やぎゅうむねのり)に宛てた沢庵宗彭の手紙」。文章から分かる時代背景、両者の間柄等の読み解き方をお話し下さいました。
<7月例会スペシャルトーク>
「映画のもう一つの見方」
株式会社スクリーンステージ 代表取締役 岩堀恭一氏
●協会委員の岩堀先生による、映画の小道具や衣装のお話でした。映画製作にまつわる興味深いエピソード、映画のシーンを全く新鮮な角度から楽しむヒントなど、軽快な語り口で聞かせるだけでなく、この日の為にたくさんのコレクションを持参頂き、聴講者も自由に手に取って鑑賞させて下さいました。
有名なシーンで使用された小道具の数々は、映画ファンを魅了しただけでなく、映画製作にかける人々の熱意と細部へのこだわりが感じられる貴重な品である事が分かり、それを語る岩堀先生のコレクターとしての情熱もひしひしと伝わってくる楽しいトークタイムとなりました。
★その後、1周年を記念したパーティーを催しました。今月の会の参加者は、総勢80名を超し、盛会となりました。
今後も益々皆様の御指導御協力を賜りながら実りある活動を行っていく所存です。宜しくお願い申し上げます。
<次回のお知らせ>翌月8月のスペシャルトークはお休みです。
9月16日(火)18:00~です!
「平安仏画の極み(仮題)」 有賀祥隆氏
6月定例会は、2014年6月17日(火)夕刻より開催されました。
一般の依頼者からの作品の評価、議題についての話し合い、
委員からの提案に対する意見の交換が行われました。
その他のご報告は以下の通りです。
1.7月例会「協会1周年の会」について
●日本アート評価保存協会も来月7月で一周年を迎えます。
節目にあたっては現在特別な会を催すべく委員の皆様の意見を元に準備中です。
小さな歩みではございますが、試行錯誤しつつ皆様へのPRを行った結果、
徐々に効果も現れてきたという実感もございます。今後も当協会の、常識にこだわらず、
ユニーク且つ自由な発想で日本美術界を盛り立てるような事を考えて行きたいと思います。
2.6月例会スペシャルトーク
ギャラリーやすこうち 店主 安河内眞美氏
●今月は、「なんでも鑑定団」の鑑定士としてもおなじみの、安河内眞美氏に
お越しいただいて、床の間にこだわらず、自由な発想で掛け軸を楽しんで
もらいたい、という思いから作り始めた安河内氏オリジナルの掛け軸「風香」
についてお話をして頂きました。
「風香」とは、著名な日本画家や新進気鋭の画家の方たちに絵を描いていただき、
その作品に関連を持つ着物や羽裏の布で表具をしたものだそうです。日本古来の二十四節気に従って、
日本の季節感や日本人の日々の暮らしの中での行事、縁起物の吉祥文様の解説を織り交ぜながらのお話でした。
*今月は、PRの効果もあり、スペシャルトークに多くの方が聴講にいらっしゃいました。
今後とも、多くの聴講生の方に参加して頂きたいと思います。
どうぞ皆様来月も是非ご参加ください!
1.4月特別会「春の遠足」北原別邸探訪ツアーの報告(事務局より)
●4月にもご報告致しました、北原別邸で開催された特別会の様子を、写真を
お見せしながら事務局から改めて皆様にご報告しました。また、当日の様子が
「美術の窓」誌に掲載されましたので、そちらの記事もご紹介しました。
「 美術の窓」の6月号ブログにもアップされています。
2.「秀逸企画賞」の報道について
●3月例会で開催した「秀逸企画賞 表彰式」について、4誌(新美術新聞、美術の窓、
都政新報、月刊美術)に記事が掲載されました。今年度も募集する予定ですが、
まだまだ周知させるに至っておりません。是非委員の皆様のお力を借りて、口コミで
広めて頂きたいとお願いします。
3.5月例会スペシャルトーク
「北斎漫画の魅力」
株式会社 浦上蒼穹堂 代表取締役 浦上満氏
●質・量ともに世界一と言われる北斎漫画のコレクションをお持ちの浦上氏に、
「北斎漫画の魅力」と題して講演をして頂きました。
資料とスライドで葛飾北斎という人物、北斎漫画についてのお話を解説して頂いた後、
このスペシャルトークのために、ご持参頂きました北斎漫画の実物を見せて下さいました。
(しかも、コレクションの中でも選りすぐりのものをご持参下さったとか!)
浦上氏のお話は、とても明快でわかりやすく、北斎漫画の楽しみ方をいろいろとお教え頂きました。
そのうえに、氏の溢れんばかりの北斎漫画に対する思いも伝わるトークでした。
皆様も引き込まれ、聞き入っていました。
今月の例会は、いつもの銀座事務所を飛び出し、委員の1人、北原照久先生の別邸を訪問する会を
開催しました。
今回はスペシャルトークと同様に一般の参加者を募りましたところ、全員で40名以上になり、
バスを貸し切ってまさに「春の遠足」となりました。
北原邸は、1930年代に建てられた元竹田宮様の別邸。
到着後ひと時邸内を見学後、評判通りの海に面した
ガーデンで昼食を頂き、続いて室内でのトークタイムとなりました。
1.北原先生のお話「邸宅とコレクションについて」
先生はブリキのおもちゃコレクターとして有名ですが、その他昔の広告(その数はおもちゃより
多い)、現代作家など、そのコレクションは多岐にわたっています。
その中でも最大のコレクションが今回お招き頂いた
佐島の邸宅だそうです。
(右写真→)
昭和初期の皇族がお住まいになった建物ならではのこの家を、北原先生は極力当時の姿を保ちつつも、よく手を入れ、入念に管理されています。
★北原先生にとって「コレクションすること」「コレクターであること」とは?
・「コレクション」は人が管理し、触り、見たり見せたりしないと死んでしまう。
(「死蔵」という言葉もある通り!)
・「コレクションとは、「ときめき」であり、「モチベーション」である
・コレクターにとって、自分のコレクションが誰かに評価される事はとてもうれしいこと。
北原コレクションを皆さんが評価し、喜んでくれることはとても幸せ、と仰います。
★「コレクターとしての楽しみ」「コレクションとの生活」とは?
・生活の中で使い、楽しみ、お客様にも喜んでもらえること
・日々の暮らしの中でトータルに楽しめること
2.河合副会長のお話
北原邸を見て感激した事があります。一時期ここに住まった英国人が増築した離れが元の母屋のデザインに合わせて建てられている事です。(下の2枚の写真)
( 母屋 ) ( 後から建てられた別棟 )
欧米の人は街並み、家並みを整える意識がちゃんとある。今まで日本人は自分の好き勝手に家を建て
周囲の事や、街並みを考えない。これは反省すべき点です。
現代美術の「インスタレーション」には、あるものとあるものを加えて新しい造形を作る、という
表現方法があるが、日本人は元々特性として、自分の生活の中で身の回りの物をうまく組み合
わせることの大切さが身についていると思います。
ですから本日参加した皆さんも、「身近なもののコレクター」、「自分の中の美の創造者」との
自覚を持っていくべきと思います。
芸術作品の価値は個人の問題であります。自分の中の美意識でもって金額を決めればそれが
その作品の金額になる、そのよい例が北原コレクションであると思います。
そんな中でわからない事や、価値について聞きたい事があれば、当協会に何なりと相談して
頂ければ、皆さんの生活を豊かにするアドバイスが出来ると思います。