本年初の例会です。今年も更に充実した活動になるよう事務局も頑張ります!
・秀逸企画賞の選考結果
応募頂いた美術館の中から、以下の企画が受賞致しました。
徳島市立徳島城博物館 「狩野栄川院と徳島藩の画人たち」
(選考理由)
・小規模ながら、集客や採算などより企画内容を重視。
・地域の特色を生かした展覧会(蜂須賀家のコレクションを中心に全国からも作品を収集。)
今年度は広報が遅くあまり広らなかったのですが、今回の受賞を機に来年はもっと
募集が多くなっていくことを期待しています。入場者数で決まる展覧会の評価ではなく、
地道に頑張っている美術館を応援していきたいと思います。美術館の関係者の皆様には
是非来年度どしどしご応募ください。お待ちしております!!
・1月例会スペシャルトーク
「油彩修復の現在~保存と美のどちらを取るか?~」
青木絵画修復工房 代表 青木享起 様
今月は、海外で修復技術を学び、ヨーロッパ共通絵画修復士の資格を取得され、
現在横浜で工房を営むと同時に「NPO法人美術保存修復センター横浜」の理事長として、
美術の修復の分野で御活躍の青木享起氏をお迎え致しました。
専門家の立場から絵画の修復の種類、修復の方法などを御講義頂き、「修復」とはどの時
点まで遡ることであるかはケース・バイ・ケースである事を御経験や実例に基づいてお
話くださいました。最後に、絵の保存環境について、「人間が心地良い環境は絵にとっても心地良い環境です」
というお言葉が印象的でした。